2018-05-15 パンドラの匣 私の人生には、悲しい思い出が多い。普段は、記憶の底にギュウギュウに押し込んで鍵をかけ、思い出さないようにしているのだが、 ふとしたキッカケで、洪水のように、辛かったその時の気持ちが溢れ出して、思わず立ち尽くす。約束した場所に友達が来なかったこと。教師に名指しされ、みんなの前で笑われたこと。私だけバイトの更新がされなかったこと。片思いしていた先輩に実は嫌われていたこと…次から次へ、ヘドロのように黒い思い出が溢れ出し、うまくいえないが、気持ちがわーっとわーっとなるのだ。私の中のパンドラの匣は底なしだ。