自分嫌い
本屋で「気にしすぎる自分を変える(…のようなタイトル)」本を見つけた。
手にとってめくると、次から次へと、自分に当てはまる事ばかりが書いてある。
立ち読みなので、ざっとであるが、全体を通して
「ありのままの自分を認め、こんな人間もいると受け入れる事が大切」
と、いうことがところせましと書かれている。
確かにその通り。私のように自己肯定力のひくい人間は、いつも自信がなくオドオドと挙動不審で、人の顔色を伺いすぎて逆にコミュニケーションがとれなくなり、スムーズな会話すらおぼつかない。
もっと自分を好きになって自信を持てたら、胸を張って堂々と他人と楽しく接することが出来るだろう。
けれど、ありのままの自分を自分が受け入れたところで、他人も受け入れてくれるとは限らない。長年、人に距離を置かれ続けている私には、そのままの自分を他人に認めてもらえる気がしない。
今日も、スーパーで目の端に知り合いのお母さんを見かけたが、気がつかないふりをしてしまった。私の猫背な背中はますます丸く縮こまるばかりだ。