志望校と黒い気持ち

最近、娘が気に入っている学校がある。


家からギリ一時間以内で通える距離で、かねがね彼女が中学に入ったら挑戦したいといっている部活がある。進学校だが、行事やイベントもたくさんあり、校則は緩すぎず、キツすぎずでちょうど良い感じだ。


校舎も明るくキレイで、すっかり気に入ってしまった娘は、ここに通いたい、ここ以外受けないと、言っている。 


通うのは本人なので、目指す目標があるのはとてもよいことだ。なのに、じゃあそうしよう!と決めキレない私がいる。


その学校の8割合格偏差値は、今の娘の持ち偏差値より少し下だ。そして、新しい分、知名度があるとは言い難い。もちろん、中受をするご家庭なら知っていても私や夫の両親からしたら、どこそこ?になる。


受験に絶対はないし、問題の質が合わなければ偏差値などそこまで関係ない。30年前、絶対安全なはずだった第一志望校に落ちた私はよくわかっているつもりだ。


でも、これだけ、時間とある程度のお金をかけ、視力まで下がってしまうほど勉強しているのだから、今は、もう少し上を目指してもらえたら、と、思ってしまうのだ。


私の子どもで、そこまで高望みすることはないが、せめて誰でも知っていて「あぁ、あそこに受かったんだ。」と、言ってもらえる学校に進学してほしい。


こんな卑しくて黒い親のエゴは、娘には絶対言うことは出来ない。