ほめられない。

思い返すと、私は今までの人生、人にほめられたことが少ない。 


容姿も頭も運動神経も悪いし、手先も不器用で気が利かない。会話も下手で、面白くもない。褒めるところがないのだから、仕方がない。


昔から、文章を書くことだけは少し得意で、作文コンクール的なものは、何度か入賞したことがあるが、そもそも誰も私に興味がないので、それを、ほめてくれる人などいない。


ここのところ、子どものことで悩むことが多く、実母から別件で電話があった時に、ついそのことを愚痴った。

「あんたは、よくやってるね。本当に良く頑張ってるよ。」

母に言われて、思わず涙がこぼれた。そうだ、他人に評価され、ほめられることの少ない私を、産まれた時からずっと、ほめ続けてくれたのは、母だった。


今日は、母の日。こんなにダメな中年になってしまった娘でも、いつまでも味方でいてくれて、支えてくれる母に、心からありがとうを伝えたい。


そして、私もどんなことがあっても子ども達の味方であり、辛い時に褒めてあげられる親でありたい。